こんにちは。RIKKAです。
5/20にNHKで「プログラミング」について、特集しますね。3年後の小学生のプログラミング必修化で親があせってしまう変なあおりがないといいのですが・・・
今日は子供のプログラミング教室の選び方について、色々調べていたら「何を基準にして選べばいいのか」わけが分らなくなったので、このブログを共同で運営しているITのプロ.キシさんに直接記事を書いてもらいました。
是非、プログラミング教室を選ぶ前に一度読んでみて下さいね!
プログラミング教室もう選ぶの?損する前にスクラッチやってからでいい
ITコンサルタントの仕事の傍ら、プログラミングの講師を勤めているキシと申します。
ボランティアで子ども達にプログラミングを教えています。
最近のプログラミング教室のクオリティ(品質)とコスト(価格)のバランスに疑問を持ったのがきっかけで、読者の子どもさん達のプログラミングの勉強を始めるお手伝いをしたいと思い記事を書くことにしました。
プログラミング教室を検索し、上位にきたサイトが良いとは限らない!
お気づきだと思いますが・・・多くのプログラミング教室のサイトや比較サイトは検索サイトの上位に検索される技術.SEO対策(Search Engine Optimization)を使い、検索結果で自社サイトを多く露出させる努力をしています。
そのため本当に評価が高い教室が上位にくるわけではありませんので、この記事を読んで少しでも慎重に教室選びをして頂ければと思います。
【業界のタブー】”プログラミング教室の講師はプログラミングを知らない”の本当!?
プログラミング教室の先生に、プログラミングの経験年数、経歴を聞いたことはありますか?
私はIT関係の仕事に身を置いているので、10年を越えるプロのプログラマーさんが周りに沢山いますが、最低3年を積んでいないとプログラマーの経験と勘が養われないと言います。
プログラミングを教える側が経験不足だから、プログラミングの知識を“紹介”するだけで、プログラミングを通じて鍛える“アルゴリズム脳”を作れないままで終わっているスクールが多くないかなと思っています。
プログラミングを知らない親御さんはその現状を理解できていない場合、無駄にお金を使うことになっている現場を見てきて愕然としています。
※実際に、私も他のスクールの体験にもお邪魔させてもらいました。
プログラミングで養う“アルゴリズム脳”とは何か?
“アルゴリズム(algorithm)”とは、問題を解くための手順を定式化(パターン化)した形で表現したもので、プログラムの本質はアルゴリズムそのものです。
アルゴリズムを使った思考力をビジネスで、は論理的思考力やロジカルシンキングと呼んでいます。
物事の筋道を立て表現する能力であり、複雑な現象をルールにのっとって構造化していくスキルで社会に入っても大切な能力となっています。
この思考力はいきなり得られるものではありませんが、定期的な鍛錬によって徐々に身につけられます。
正直なところ、「超大手がやっているプログラミングの短期ブートキャンプって、やった気持ちになっただけでしょ?」というのが私の感想です。
どうやってプログラミングで“アルゴリズム脳”を鍛えるか?
実際のプログラムに触れながら、プログラムの構造を理解し、自分なりにデフォルメして“アルゴリズム脳”を鍛えます。
経験豊富なプログラマーでも、1から新しいプログラムを作ることは難しいといいます。
では、どうするのかと言うと・・・今まで習得したアルゴリズムを無意識に、もしくは記憶を辿りながら、頭の中で再構築して新しいものを生み出します。
身に着けられるプログラミングスキルっていっぱいあるけど、何を選択すればいいの?
一重にプログラミングスキル(言語など)と言っても色々ありすぎて、何を学べば良いのかわかりませんね。
ちなみにプログラミングスキル(言語など)を並べると、こんなにもあります。
- Ruby
- Ruby on Rails
- Git
- GitHub
- HTML5
- CSS3
- Bootstrap
- SQL
- Heroku
- PHP
- Laravel
- JavaScript
- jQuery
- Web API
- Firebase
- WordPress
- Swift
- Xcode
- Java
- Android Studio
- Unity
- C#
まず、これを見ただけで苦手意識が芽生える方も多いんじゃないでしょうか?
プログラミングを始めるまでの障壁が“インストール”と“環境設定”で、たいてい挫折します。
またエラーやトラブルが起こった場合に有識者が周りにいないと、解決が難しいのもプログラミングを敬遠しがちな理由だと思います。
そうすると、自分ではわからないから「どこか”良さそうな”プログラミング教室にいれてしまえ!」と思いたくなるのも正直わかります。
実はこれはかなり「もったいない」選択だと私は考えています。
なぜなら・・・無料で家で学べるプログラミングツールがあるからです。
アメリカの775万人がユーザーでインストール不要の無料のScratch (スクラッチ) プログラミングって知っていますか?
Scratch(スクラッチ)とは、MITメディアラボが開発した“ビジュアルプログラミング”です。
2017年5月時点で、全世界で1000万人の登録ユーザーがおり、アメリカでは775万人を筆頭に、欧米諸国で人気のあるプログラミング言語です。
日本はまだ15万人程度で、Scratch新興国ですが、欧米にならいもっと流行ると思います。
また、日本語に対応しているので、お子さんでも安心して操作できます。
Scratchは子供達が触覚的にキャラクターを動かせるよう作られています。
プログラミングというと、英語の文字が並んでいるかた苦しい印象がありますが、スクラッチは直感的に扱えて、小学生から大人まで遊びながら学べる言語です。
“インストール”や“環境設定”は必要ありません。
直ぐに起動できますので、ご紹介したいと思います。
※ただし、スマホからは操作できません。パソコンのブラウザから起動してください。
※ちなみにスクラッチは無料です。
無料ほど怖いものはないと思われるかもしれませんが、スクラッチ自体はNHKでも番組があるなど安心して使っていただけます。
ただ使い方を教える人が少ないのが現状です。
Scratch(スクラッチ)を起動してみましょう
1.検索サイトで、“scratch”で検索するか、https://scratch.mit.edu/ にアクセスしましょう。
2. 左上の「作る」をクリックして開いてください。
3.「作る」をクリックすると、下のような開発画面が現れます。
真ん中の“ブロック”を積み重ねてプログラミングをします。
4.作成したものが下になります。旗をクリックするとリンゴが木から落下するので、猫を操作してリンゴをキャッチするゲームです。
猫の動きをプログラムしたものが下になります。たった、これだけで猫が動きます。
- 旗をクリックしたら、猫を動かしなさい。
- 右向き矢印(→キー)が押されたら猫を右に10歩動かしなさい。
- 左向き矢印(←キー)が押されたら猫を左に10歩動かしなさい。
命令も目的ごとに色分けされているので、子どもにとっても視覚的に分かりやすいとおもいますよ。
詳しい作り方は・・・ まだ未完成ですが、こちらを参照下さい。
なんで子どものプログラミング教室はお金がかかるの!?月謝が高額な理由を暴く!?
プログラミングで“アルゴリズム脳”を鍛えるには継続が大切ですが、プログラミングスクールの月謝が高すぎるって思ったことはありませんか?
月謝の内訳は・・・人件費がメイン!
月謝は、講師の人件費(20万円)とプログラミング教室の賃貸料(20万円)と光熱費(5万円)、冷暖房費(5万円)はかかりランニングコストは最低でも毎月50万円です。
生徒の月謝で支払いをする訳ので、プログラミング教室の月謝は高額になりますよね。
賃貸料が、かかるのは仕方ないですが、賃貸の教室などのオーナーに、月謝が流れているのは悲しいですね。
【子ども向け】Scratch(スクラッチ)を独学で学ぶためにオンライン学習サイトを立ち上げました。
小学生向けのScratchオンライン学習サイトをめざします。
定期的にScratchのサイトから厳選した素材をピックアップして解説します。
小学生向けのScratchオンライン学習サイトの特徴は・・・
- 自分のペースでScratchを勉強できる。
- 基本的には無料でサイトを閲覧OK。
オンラインであるため、賃貸の教室を借りる費用はなく無駄を省いておりますが、今後、新しいコンテンツを立ち上げるにあたって、サイトの運営費用として少々費用が掛かってくることもあると思いますが、こちらをお役立てください。
飽きて次のステップが必要だと思えば、その頃には、プログラミング教室を“見る目”も鍛えられているでしょう!
それから教室選びでも遅くはないと思いますよ。
ちなみに、スクラッチの面白さを知って頂きたいので、次にスクラッチで作った作品を2点ご紹介しておきます。
スクラッチの“猛者”達が作成する作品のご紹介
キャットのバイクレース Cat Bike Racing
コンピュータの敵と競い合いながら障害物を乗り越えてゴールを目指します。
柵や岩に当たると転倒します。スピードアップするジャンプ台やスターをとると加速します。ハラハラして面白いですよ。
この域まで達するとプログラミングって勉強なのか、遊びなのか境目が分からなくなります。
何時間要するのだろうってくらいの超大作ですね。
私には到底作れません(笑)
画面の左側に作者さんが書いたプログラムの内容がわかります。
プログラムの命令ブロックを積み上げて猫を操作します。
子ども向けプログラムと侮るなかれ、スクラッチの奥の深さを知って楽しんでほしいです。
重いので下リンクをクリックして参加してくださいね。
新・ボールころころ1
矢印かマウスを操作してボールが道から外れないようにゴールまで運ぶゲームです。
操作は単純そうに見えて難しい。プログラムは超難だけど!
ボールが動いているように見えて、床のタイルがボールに向かっています。
アクション映画で使われるテクニックです。USJのアトラクションで昔、説明されたような気もがするなぁ。
この作品のすごい所ですが、スクラッチの場合、床のタイルを積み重ねてコースを作るのが一般的ですが、XY軸の数式計算をしてペンで線を描きコースをつくっているところがハンパないです。
奥行も表現できていて、カッコいいと思います。
スクラッチをやれば、このすごさがわかりますが・・・やっていないと伝わらないですよね(笑)
良い作品を楽しんでヒントを得て自分の作品に活かすのも大切だと思っていますが、私が講師をしている教室の生徒さんがボールころころに夢中になって、自分の作品に集中しないのも困りものです(笑)
まとめ:プログラミング教室に選ぶ前にスクラッチで遊んで学ぼう!
再び、プログラミングど素人のRIKKAです。
後半キシさんのスクラッチ愛が炸裂していましたが、私も娘を「とりあえずプログラミングが必要みたいだから教室いれちゃえ!」っと思っていましたが、娘と2人でスクラッチを試してみようかなっという気持ちになりました。
子どもの習い事や将来のAIなどのIT化の加速について行けるようにと親心がでて、ついつい「早くどうにかしなきゃ」という不安に繋がってしまうのですが・・・限りある時間だからこそ安易に飛びつくのではなく、よく知る必要があると感じました。
それでは!
★順次公開中、スクラッチのやり方動画★
Scratch(スクラッチ) 入門編 基本操作を学ぼう!
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