スクラッチの概要
こんにちは。今日は空飛ぶ猫を作ってみました。なんだか見ていると懐かしいなっと思ったら・・・パーマンです。
小さい子にわかるかな?アンパンマンみたいなものですよ!
プログラミングの入門編としてScratch(スクラッチ)を初めて触れる子どもさんもいると思います。
Scratch(スクラッチ)の初心者の子どもさんは、まずは使い方の練習のために、プログラムの意味はそっちのけで、「スプライトの構成」をマネするのがよいと思いますよ。
下の”Scratch - 空飛ぶ猫”をクリックするとスクラッチのサイトに飛びます。
入って”中を見る”を押すと、プログラムが見れます。触っても壊れないから触ってみてくださいね。
※スマホからは動きません。パソコンから動かしてね!
スプライトの構成
今回登場するスプライトは、cat1 Flying(ねこ)、Buildings(ビル)、近くのくも(大きめのくも)、遠いくも(小さめのくも)になります。スプライトとは、簡単に言ってしまえばキャラクターのことですが、とても良くつかう言葉なので覚えてね。
(1)cat1 Flying:上向き矢印キーを押すと上昇します。
(2)Buildings(ビル):右から左に動かします。
(3)近くのくも(大きめのくも):右から左に動かします。
(4)遠いくも(小さめのくも):右から左に動かします。
この教材を通じて学べること
- 物が上から下に落ちるような“重力”をScratch(スクラッチ)で表現します。
ゲームを作る際には欠かすことができない動きになりますので是非、つくりを理解して習得してくださいね。
“上向き矢印キーが押された”を使って、上を押すと上昇するように、押さないと重力で下に下降していくようにプログラミングします。 - アトラクション映画(テレビ)で使われる技法の空の飛び方をScratch(スクラッチ)で表現します。
スクリーンやテレビに映った空を飛んでいるシーンって動いていないですよね!?気が付いていましたか?
実は映画で空を飛ぶって背景が動いているだけのことが多いです。
“ずっと(繰り返す)” と “○○回繰り返す”という繰り返し処理を使ってビルや雲を右から左に移動させて飛んでいる感じを表現します。
スクラッチレベル
小学生3年生~4年生レベル(スクラッチ歴4か月~6か月)
時間
子供で60分程度
難しいポイントの解説
- 背景の色を変える
Scratch(スクラッチ)内の背景が水色なので、“ステージ”を水色に塗ります。
ステージをクリックして、背景タブをクリックします。
真っ白の背景画面がでてきます。
- “ビットマップモード”であることを確認してください。
- 水色をえらんでください。
- 左上を選択してください。
- “塗りつぶす”を選択してください。最後に、真っ白な背景画面をクリックすると、背景が“水色”になります。
ウィンドウズのペイント機能と似ていますね。
2.ねこを“飛んでいるねこ”に変える
はさみを選択することでスプライト(この場合は、ねこ)を消すことができます。
- はさみをクリックしてください。
- ねこをクリックするとねこがきえます。
画面左下のなんだかよくわからない絵(たぶん、スプライトだろう)をクリックしてください。
スプライトライブラリーというスプライトを用意している場所に移動します。
①“Cat1 Flying”というねこが飛んでいる姿を選択してください。押されたら、すこし背景がグレーになります。
②OKをおしてください。飛んでいるねこが選択されます。
3.“Cat1 Flying”飛んでいるねこのスクリプトを組みます。
“ハタがクリックされたとき”にもし“上向き矢印キーが押されたら“コスチュームをcat1 flying-a”にして、そうでなければ、“コスチュームをcat1 flying -b”にする処理を作ります。
コスチュームタブをクリックすると、“cat1 flying-a”と “cat1 flying-b”が確認できるよ。
次に、赤枠で囲ったところを追加してね。
意味は、ハタがクリックされたときには、“たてのスピード”を0にして、“重力”は-1をセットする。
“上向き矢印キーが押されたら”たてのスピードを2ずつ増やす。
“上向き矢印キーが押されていない”場合は、たてのスピードを重力(-1ですね)ずつ変えていきます。
Y座標とは高さのことです。Y座標(ざひょう)をたてのスピードずつ変えていくよ。
例をあげると、高さが40だったものが、ちょっと“上向き矢印”を押すと42になって、“上向き矢印”を押さないと39になります。“上向き矢印”を押しつづけると、44、46というように2ずつ増えていくよ。
4.“Buildings(ビル)”を右から左に動かします。
“ハタがクリックされたとき”にビルのX座標(ざひょう)を250、Y座標を3にします。
“次のコスチュームにする”でビルのコスチュームを変更します。
“X座標を-5ずつ変える”を“100回繰り返す”を処理します。
下の画像で意味を説明します。実は、簡単な処理に見えて奥深いので理解してください。
まず、X座標はよこの幅のことです。
-5とは、左に5移動させるという意味なので、
-5×100=-500で、左に500移動させるという意味です。
画面の幅は500なので、スタート地点は右端(X=250)から左端(X=-250)へ移動させるという意味になります。
それを“ずっと”繰り返しなさいと書いています。
最初のうちはなんなだ、意味がわからない!?って、面食らいますが、Scratch(スクラッチ)で色んな作品を作ると、“アルゴリズム脳”がガンガン鍛えられます。
騙されたとおもってScratch(スクラッチ)を継続してくださいね!
“ハタがクリックされたとき”にビルのX座標(ざひょう)を163、Y座標を123にします。5.近くのくも(大きめのくも)を右から左に動かします。
5.近くのくも(大きめのくも)を右から左に動かします
“次のコスチュームにする”で近くのくものコスチュームを変更します。
“X座標を-10ずつ変える”を“50回繰り返す”を処理します。
こちらも、左に500移動させますが、きっちりX座標が250ではない位置から移動させます。
-10(左に10)ずつ移動するので、ビルよりもはやく移動しているのがわかりますね。
6.遠いくも(小さめのくも)を右から左に動かします。
“ハタがクリックされたとき”に大きさを30%にします。
ビルのX座標(ざひょう)を163、Y座標を123にします。
“次のコスチュームにする”で遠いくものコスチュームを変更します。
“X座標を-4ずつ変える”を“125回繰り返す”を処理します。(-4×125=-500なので左に500移動させます。)
遠いくも なので近くのくもの30%にセットしました。
-4(左に4)ずつ移動するので、近くのくもよりもゆっくり移動していますね。
応用問題
自分なりのアイデアをこの作品に付け加えましょう。(リミックスと言います。)
① たとえば、ねこのパワーゲージをつけましょう。
変数に“パワー”を作って、“上向き矢印キーが押された”場合にねこのパワーが100から1ずつ減るようにしてみましょう。
②たとえば、回復アイテムと毒アイテムをつくりましょう。
回復アイテムを空に浮かべて、ねこがとるとパワーが回復するようにしてみましょう。毒アイテムをとるとパワーが減少するとおもしろいですね。
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